『鎌倉草創八策』源頼朝の天下の草創
「源頼朝の「天下の草創」をふたたび現代に」
迷走する政治、崩壊する議会制民主主義。この国はいった何処に向かうのか?
今、未来に対する不安が増大する中、政治家が理念を示し、未来の社会がこうなるのだという方向を示す事が求められています。
また高齢化・人口減少を迎える中、地方自治体をどうやって存続させるか、大きな課題をつきつけられています。
私はグレートソサエティ(偉大な社会の実現)と、立ち行かなくなっている行政運営の手法を大胆に見直す事が必要だと考えています。
税収入の伸びが期待できない今のご時世に、大きな行政による福祉のばらまき、団体補助金のばらまき、市民が望まない事業の既得権者の圧力による存続などを、行政が多くの職員をかかえて非効率に行う事はもうやめるべきだと思います。
役所の役割は極力小さくして市の運営は市民・NPOなどの団体・事業者が担い手になり互いに助け合い力を合せて行い、財政出動を抑えつつ歳入歳出のバランスを考えながら時代の変化に対応した市民サービスの提供を行ってゆくべきだと考えています。
また行政運営の新たな手法としては、バウチャー制度導入による行政サービスの標準化、包括予算制度による事務事業の選択と集中、居住地域のゾーニングリセットによる生活嗜好に適合した街づくり、議会と市民が行う事業仕分け、マーケテイング戦略室の設置、などの検討が必要だと考えています。
そして、今までの間接民主主義というやり方が崩壊してしまった現在、ある程度の範囲の決め事を直接民主主義に移行して意見集約して、未来にツケを残さず、社会的弱者をつくらず、子どもから高齢者まで笑顔で過ごせる自律した持続可能な街を、多世代がダイアログ(対話)を繰り返しながら繋がりつくりあげてゆく。
長嶋たつひろは、源頼朝の「天下の草創」にならい、独立してもやってゆけるような自律都市「夢の街鎌倉の草創」を目指しています。
1.「対話と協働による偉大な社会(グレートソサエティー)の実現」
グレートソサエティーとは?
・街の運営の力は、社会的・道義的責任で、行政による統制ではない。
・高い意識レベルの個人、専門家、団体および企業の責任が伴う。
・個人の生活やコミュニティ改善の為、対話で課題を解決し、人々が協力し合う。
市民意識調査では8割以上の人が市政への参画、職員との協働を経験した事がないとの結果。
しかしそれを変えてゆかなければなりません。
これからは行政ではなく市民が市の運営を担ってゆく時代です。
それが私の提唱している「グレートソサエティー・偉大な社会」です。
今までのボランタリーとしての市民の皆様の市民協働とはちがい、市民・NPOなどの団体・事業者が担い手となり、予算も権限もある程度持ってやっていただく。
また、市の運営の担い手と雇用を生み出す為にも、若い世代の起業家を支援して、鎌倉で起業していただき、どんどん世界に向けて発信していただく。
これらにより役所の役割は極力小さくして、公務員機構の権限を縮小させ、公共セクターの改革を行います。
偉大な社会が実現すれば、鎌倉は持続可能な独立した街として運営できると考えています。
2.「市民の為、街の為に、心から動く市役所を創る」
鎌倉市役所では不祥事が多発しています。市民の皆様の不満の声はつのるばかりです。
また、様々な政策を提案しても「動かない」役所では、政策は実現できません。
今の鎌倉市役所は自分達の為に動いている市役所です。そこが根本的に間違っています。
市民の為、街の為に心から動く市役所への大転換が必要です。
改善すべきポイント
改善すべき大事な事は、マニアルとか制度とかではありません。
組織の体質・風土であり、組織に働く人達のマインドです。
「役所の都合」ではなく、「市民の都合」を考えて寄り添う事が必要です。
そして「対話」を重視して、「チームで仕事」をする事が重要です。
以下6点が大事
①職員同士のコミニュ二ケーション向上
上司と部下、先輩と後輩がランチを一緒にする姿が見られる職場。
まず、そこから始めませんか?
②適材適所の人員配置
もったいない人材が沢山うもれています。
③執務室の改善
市役所移転に向けて未来のオフィス創りが重要です。
④労務管理・業務効率の改善
きちんとできていません。大企業を見習えばいいだけの事です。
⑤管理職のマネージメント向上
ここが最もできていない部分です。かなり重症。
⑥採用と教育
未来に向けた投資が必要です。
以下提案しております
・CS(顧客満足向上)マネージャー、ES(職員満足度向上)マネージャーの設置
・チーフハピネスオフィサーの設置
・チーフウエルネスオフィサーの設置
・執務室、労務管理、業務効率の改善は民間の力を借りる
3.「PDCAはもう古いRPOODA」で行こう!
世の中の動きがスピード化、多様化、複雑化した中でPDCAと言う業務の管理手法はもう古いと言えるでしょう。時代に即した業務の回し方に変える必要があります。
PとDはあるけどCとAがないと言うのが鎌倉市役所の欠落した部分です。
結果が期待と乖離している状態だった場合、その差を埋めるための分析をして、適切な行動を取る必要がありますが、公務員はこれが苦手です。PDCAサイクルで回すと言う事は、計画を過剰に立てすぎて、立てた計画を達成したい主義に陥り、結果として嘘つきを生み出す事になるのです。
過剰なPlanをたてると、たてた計画を達成したいだけの思考に陥り、ただ単に言われたことを行うマニアル人間ができてしまう。
そして、情報中毒になりがちで、生きたデータが捉えられないので、実際の業務へ活かす事ができなくなります。
さらに、管理しなければならない中身が過剰になり、受け身体質に陥ります。 結果他人事意識が蔓延してしまい、問題が起きても対応できなくなってしまっているのが今の鎌倉市の現状です。
このままでは早いスピードで変化する現代には生き残っていけません。そこで、「OODAループ」の考え方が必要となってきます。
今は進んだ組織は「OODAループ」が主流の考え方です。
特に地方自治体のような過去から継続して行なっている事を、安定的に時代の変化に合わせて改善して行くような仕事にはこのOODAループ的なやり方がいいと私は考えます。
・Observe :監視 「オブザーブ」
・Orient:状況判断 「オリエント」
・Decide:意思決定 「ディサイド」
・Act:行動 「アクト」
計画重視ではなく「臨機応変」にやるやり方。
計画はたてるけれどそれにこだわらないというもの。
その場に適合した選択ができる反射神経を磨くことが大事です。
観察して状況を知るという事が一番求められています。
例をあげると~こんな感じ?
気になるあの娘とデート・・・。計画練りますよね〜。
あの美味しいイタリアンを彼女に食べさせたいって思いますよね。
しかし、もしかしたら彼女はデートの日の昼にもうイタリアンを食べてるかも。
主観的に計画を立てるのではなく、まずは彼女を知ることが大事。
「今日昼何食べた?」、「イタリアン」という返事なら、デイナーの計画を変える必要があります。
相手が何を求めているのか、まずObeserveすることがOODAループの重要ポイントです。
ただし、地方自治体のオペレーションはOODAループだけでは難しいので、幅を広げて考えてゆく必要性があり、PDCAとOODAを合わせたやり方、それが私が提言するRPOODA(リプーダ)オペレーションです。
・Research:調査
・Plan:計画
・Observe :監視 「オブザーブ」
・Orient:状況判断 「オリエント」
・Decide:意思決定 「ディサイド」
・Act:行動 「アクト」
この6つの行動を、新規事業、継続事業、変更を求められる事業など様々な状況に合わせて、柔軟に出し入れして使っていきます。
決してこの順番通りにやる必要はありませんし、必要のない場合は外して進めても構わないと思いますが。 頭でっかちにならないPlanを立てて、Observe とOrientをきちんとして行く事が大事で、状況によっては再Planを行う事も必要です。
公務員が苦手な「臨機応変」な行動が最も重要です。
どうでしょう?これ。RPOODA(リプーダ)オペレーション。
これは私のオリジナルの考え方です。
4.「渋滞解消・鉄道混雑解消は皆の願い!」
・「生活に支障を来している鎌倉市内の交通渋滞と鉄道の混雑解消を国と神奈川県に強く求める意見書」
・「子供達と高齢者の歩行空間の安全を守る為、生活道路におけるあらゆる対策を講じるよう、鎌倉市に対して、
働きかけることを求める請願書」
が全会一致で可決しています。
意見書については、私が以前から交流のある国土交通事務次官には直接送らせていただきました。
また請願書については幾つか実施できるよう進めて頂いておりますが、やって頂きたい事は沢山あります。
交通規制
・GWなどの連休にナンバーによる規制。
・居住者用車両以外進入禁止の規制。
・大型観光バスの規制。
道路拡幅工事
・国道134号線、各県道(21号横浜鎌倉線、
32号藤沢鎌倉線、311号鎌倉葉山線、
204号金沢鎌倉線などを中心に)
交差点改良工事(右左折レーン設置)
・長谷観音前,八幡宮前,八雲神社,山崎など
横須賀線立体交差工事(小袋谷踏切など)
横須賀線駅ホームドア設置、ホーム拡幅
歩行者保護の対策
減速帯設置、カラー舗装、ゆっくり走ろうキャンペーン、歩道の段差解消等。
道路の地下化(134号線、若宮大路、坂ノ下~大仏トンネル間県道等)
江ノ電混雑対策
・鎌倉駅から長谷方面には歩いて観光する事を促す。
・沿線居住者優先乗車券発行。
・混雑エリアのミニバス路線確保、相乗りワゴンタクシー導入。
5.「持続可能な街づくりは、お金を地域でまわす事が重要」
エネルギーの地産地消が地方自治体の生き残りのカギを握る!
鎌倉市内の1年間のエネルギー消費額はどのくらいか?世界基準では大体その街の一般会計額と同程度とのお話しを以前専門家にお聞きしましたが、そうすると約600億円程度。
その内どの位の金額が外の企業に流れていて、どの位の金額が鎌倉で消費されているのか試算を議会で聞きましたが、7対3と答えております。つまり、外に420億円出ていて、鎌倉の中での消費180億円と言う事になります。
その外に出てしまっている約420億円を地域に落として循環させる事が大変重要です。
そうするにはオフグリッド(東電等電力会社などから電気が送られてくる送電線と繋がっていない状態)をつくる事が必要です。
例えば、七里ヶ浜浄化センター放流水を活用した、マイクロ水力発電で発電した電気を七里ヶ浜小学校で使うなど様々な取組が考えられますが、IKE福岡新宮店の事例のように、太陽光発電、氷蓄熱ヒートポンプ、自然採光、雨水利用、地中熱利用などを導入した再生可能エネルギーの利用を含めた環境の取り組みをまずはチャレンジしてみる事を提案しています。
世田谷「みんな電力」のような地域エネルギー会社設立も必要だとも申し上げております。地方都市はすでに各地取組んでいますが、鎌倉市長さんはやる気が無いようです。将来どうやって税収確保するのでしょうか?
観光版地産地消で税収入のUPを!
鎌倉は一般会計約600億円のうち、法人市民税は16~18億円しかありません。
入込観光客数は平成25年で2,308万人も来ているのに、街にお金が落ちていないのです。
街にお金が落ちる仕掛けをつくるにはやはりロイヤルユーザーがポイントになってきます。
鎌倉市や観光協会がやっている、ミス鎌倉や鎌倉祭りなどの手法で観光客を誘致する方法はロイヤルユーザーの獲得は難しいのです。
そこで重要なのが一番のロイヤルユーザーである鎌倉市民の観光消費を増やす事です。
その為には観光版地産地消が大変重要なのです。
17万人の市民の皆様が、月1回鎌倉散策すれば大変な数になります。
そして市民なら知人から必ず言われる「住んでいるのだから詳しいでしょ?何処かいい場所連れてってよ」に答える事で広がりは更に大きくなって行きます。
また、鎌倉は、寺社史跡、グルメ、自然、文化財、美術品と資源が沢山ありますが、多くの市民の皆様はその良さを知らないのが現状です。その事は大変もったいない。
皆様「住んでいても全然知らない」と言われます。
市民の皆様より、外から来る人のほうが鎌倉に詳しいのが実態です。
私はこの地産地消促進の為、「鎌倉駅前ボランティアガイド」「情報サイト鎌倉情報館」をやっております。
また自分の新聞には何時も「季節の花情報」を掲載しています。
観光版地産地消を広める事で様々なメリットがあります。
どうですか、皆様も観光版地産地消してみませんか?
6.「子どもは宝、皆で育てよう!」
少子化問題は我が国の最も解決しなければならない課題です。
もはや国難と言っても過言ではないと思います。
地法自治体においてできる事は中々難しいですが、出産・子育ての環境整備でできる事は予算を投じてやるべきだと考えております。
◯ 待機児童対策
◯ 保育園お迎えバスの導入(高齢者の交通手段と合わせて考える)
◯ 私の提案で導入された、いじめス防止プログラム・クールバディの全校実施。
◯ 英語教育の為に外国人のガイドを子供たちにさせる。
◯ 子ども達に鎌倉の歴史・文化を学ばせる機会を増やす。
◯ 子ども食堂の設置。
◯ 教員の残業手当・部活指導の手当の件は大きな問題
7.「議員定数は貴方に決めていただきたい!」
鎌倉市議会議員の議員定数について議会運営委員会で結論を出すにあたり、私の意見を平成28年4月18日に山田直人委員長に提出して、投票率に連動した議員定数の設定をする事を提案しました。
地方公共団体の議会の議員定数については、地方自治法第91条(市町村議会)で人口に応じた上限が規定され、その上限の範囲内で条例で定めることとされていました。その上限数は鎌倉市は人口10万以上20万未満の市の規定で34名でしたが、2011年の地方自治法改正により上限枠が撤廃されました。この以前使用されていた法定上限数34人をベースにして、投票率が100%なら34人、50%なら17人という市民の皆様の投票率によって定数を決めるやり方が私の提案です。
このやり方を前回の鎌倉市議会議員選挙にあてはめますと、投票率44.99%でしたので15.2966人となりますので端数を四捨五入すると、15人と言う事になります→人数を増やすには投票率を上げる努力が必要です。
有権者の皆様の投票率によって定数を決めると言う方法以上に、その数の根拠が明確で、かつ民主的な決め方は無いと考えています。
残念ながら私の提案は評価されず定数は現状維持と言う結論になりました。
8.「だめな事はだめと言える政治を!」
しがらみが出来るとダメな事をダメと言えなくなります。しがらみができる第一歩は「選挙の応援」から始まります。団体・組織の応援無しで選挙を戦う事は非常に難しい、しかし応援してもらったらしがらみができて「ダメな事はダメ」と言えなくなる。この構図を壊さない限り日本の政治は良くならない。
だから団体・組織にかかわりの無い人が投票に行く事がとても重要なのです。
※石橋湛山語録(鎌倉町議会出身・総理)より
「政治家にはいろいろなタイプがいるが、最もつまらぬタイプは、自分の考えを持たない政治家だ」。「民主政治は往々にして皆さんのご機嫌を取る政治になる。国の将来のためやらなければならぬと思っても、多くの人から歓迎されないことだと実行を躊躇(ちゅうちょ)する。
あるいはしてはならないことをするようになる。
こういうことが今日、民主政治が陥りつつある弊害である。
総理に指名された時、最初に党でもうした言葉がこれであります。
私は皆さんのご機嫌を伺うことはしない。嫌がられることをするかもしれないから、そのつもりでいてもらいたいと申した」
⇒注釈:首相になって間もない1957年1月8日、日比谷公会堂で開かれた自民党の演説会での言葉。